【歌舞伎町】「トー横」若者問題に小池知事「看過できない」…都協議会が「悪意ある大人」の施策も要請

東京・新宿の歌舞伎町の「トー横」と呼ばれるエリアで若者らのトラブルが相次いでいる問題で、都の青少年問題協議会は２７日、ＳＮＳを活用した実態把握などを盛り込んだ対策を小池知事に答申した。知事は「看過できない状況にあると理解している。改善を速やかに行っていきたい」と述べた。

　答申では、ＳＮＳの投稿分析による若者の実態把握や相談体制の充実、若者が寝泊まりしているとされる周辺のネットカフェの状況を明らかにすることなどを求めた。トー横周辺のデジタルサイネージ（電子看板）で買春行為を思いとどまらせるような警告を流すなど、「悪意ある大人」向けの施策も要請した。

　一方、こうした対策は対症療法で、「居場所がない」と感じている若者たちが抱えるいじめや虐待といった根本的な悩みの解決が重要とも指摘。協議会副会長の土井隆義・筑波大教授（社会学）は「対症療法から切り込んで福祉的な対策にも広げ、根本的な解決につなげてほしい」と話した。

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